プーリアロマネスク様式教会とフェデリコ二世時代の建築物
バーリ Bari
人口35万人 プーリアの州都
南イタリアではナポリに次ぐ大きな都市である。紀元前5世紀に先住民の部族がギリシャ人との交易を通じてその文化を取り入れたという町を造ったのが起源とされている。ローマ時代にバリウムと呼ばれ、東地中海方面との海上交通の拠点の一つとして非常に繁栄した。西ローマ帝国の滅亡後は度重なる外国からの支配を被ったが侵略者のそれぞれは異なる文化や思想を移して来たのである。それは町造りと建築物に強い影響を与えた。フランス人の下で19世紀以降に発達した新市街は碁盤の目に区画され、行政機関や多くの企業が集中し、バーリ大学もここにある。一番の目抜き通りであるヴィットリオ•エマヌエーレ二世通りの向こう側の岬に立つ区域、新市街とはがらっと雰囲気と異なる歴史の古い旧市街がある。
催し物
町の守護聖人聖ニコーラ祭(5月7/8/9日)は大聖堂から始まる宗教行列と海上パレード。イタリア南部で最大なのは東方見本市Fiera del Levante(9月).
見どころ
1235年頃にフリードリヒ二世が築いた厳めしい城にはプーリア州考古材監督局が置かれ,また催し物の会場として利用される。12世紀に完成した偉大な聖ニコーラ教会はプーリア風ロマネスク様式の典型とされる教会。11世紀前半にできた大聖堂はロマネスク美術の重要な作例と評価される。
カステル•デル•モンテ Castel del Monte`
標高540mバーリ県
緑豊かな台地の小高い丘の頂上にぽつんとそびえ立つのは1996年に世界遺産に登録されたカステル・デル・モンテ。 「山上の城」を意味するこの建造物は、神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ二世によって建てられた。ただ、何のために造られたのか、どうしてここに建てられたのかは定かではない。謎を深めるのは、構造の全てが「8」という数字にかかわることである。建物の周りには八角刑の塔が八つあり、八角形の中庭を持ち、一階にも二階にも八つの台形の部屋がある正八角形の城。プーリア州だけで、フリードリヒ二世が建設した城は200以上も存在するが、カステル・デル・モンテはまるで神殿のようで皇帝の権力を象徴する建物だと言われてきた。
トラー二 Trani
人口5万人.バーリ県
港を見守る大聖堂がある旧市街は、中世にはアドリア海南部の最も重要な交易の市場であった。十字軍の兵士たちがここの港から聖地エルサレムに向けて続々と出発した。経済の発展は海軍事業で成功するアマルフィやヴェネツィアなどの裕福な家族がトラーニに自国の居住区を作り、定住した。古い町に囲まれている入り江は活気のある港とマッチしている.
原産地統制名称ワイン造りの主要拠点でもある.
催し物
聖二コーラ祭(7月終週末8月初旬)
見どころ
海に突き出た大聖堂はプーリア州のシンボルの一つ.プーリア風のロマネスク様式によって11世紀から13世紀にかけて建造された。城はフリドーリヒ2世の城の一つ。イタリア南部では珍しいが、13世紀に繁栄した旧ユダヤ人居住区。